2009年05月30日

姫路城修理入札結果

工事名:国宝姫路城大天守保存修理工事
場 所:姫路市本町68番地
入札方法:一般競争入札(電子)
入札日時:平成21年 5月 7日 14時10分
落札価格:1,620,000,000円(鹿島・神崎・立 共同企業体)
予定価格:2,156,830,000円


鹿島建設:昭和の大修理も担当
神崎組 :本社 姫路市北条口
立建設 :本社 姫路市西延末

※鹿島・神崎・立 共同企業体って書かれているだけなので
 鹿島は鹿島建設で間違い無いでしょうが....
 神崎組と立建設でなかったらゴメンナサイm(__)m  続きを読む


2009年05月25日

まだまだ見えます 姫路城大天守(工事スケジュール情報)

2010年(平成22)3月までは大天守の外観が見え、見学も通常どおり可能です

大天守が工事用の素屋根に完全に覆われるのは
23年度(2011)の春以降から25年度(2013)までの約3年間です

↓姫路城大天守保存修理事業スケジュール(予定)↓
←クリック拡大

姫路城大天守の保存修理工事がスタートしても
大天守は2010年3月まで撮影OK!
大天守が素屋根に覆われた後も、西の丸などでは通常通り撮影が可能 だそうです
(詳しくは「姫路フィルムコミッション」まで)


まだまだ姫路城大天守は見えますので、皆様 お越し下さいませね♪

『まだまだ見えます 姫路城大天守』チラシ(PDF形式; 654KB)
(姫路市のサーバーへ移動します)  続きを読む


2009年04月06日

平成の「姥が石」愛城募金






乾小天守北側にある「姥が石」


姫路城「姥が石」伝説
羽柴秀吉が姫山に城を築こうとしていた時代のお話

城下で焼き餅を売る貧しい老婆が「お役に立てば」と石臼を差し出したところ
秀吉は大変喜び、その石臼を石垣に使用しました
この話を知った人々が競って石を寄進した為、工事が順調に進んだと言われています

そんな素敵な、お話がある姫路城


【平成の「姥が石」愛城募金】
姫路城大天守保存修理事業への受付が開始されました

募集開始時期:平成21年4月6日(しろの日)から
寄附いただいた方へのお礼:姫路城への寄附の特典(PDF形式; 556KB)
            (姫路市のホームページへ移動します)

詳しくは姫路市のホームページ《文化財・歴史に関する情報》内
【姫路城大天守保存修理事業への寄附金を募集します】まで
(姫路市のホームページへ移動します)
もしくは、姫路市文化財課まで、お問い合わせ下さい。

「ふるさと納税」制度も活用できます



注意事項
姫路城大天守保存修理事業への寄附について
職員が直接訪問することや、電話等で寄附をお願いすることはありません。
この制度を悪用した詐欺などの犯罪にご注意ください。
  続きを読む


2008年06月27日

姫路城の修理

〈2009/6/1 追記:最新の修理情報は【姫路城修理情報 一覧】コチラをご覧下さい〉

気の長い「平成の修理後、今後行われる《姫路城》の修理」のお話です
(現在の机上での話です、実際どうなるかは不明です)

1609年(慶長14)に現存天守が建てられてから400年間
修理工事を繰り返している《姫路城》
姫路城天守工事履歴(現存大天守の主な修理工事履歴)

1956~1964年(昭和31~39)に「昭和の大修理」が行われ
約50年後の今回「平成の修理」が行われます(2009~2014年)

そして、「平成の修理」から約50年後(2060年くらい)に
「○○の修理(仮称:A元号の修理)」が行われます
「A元号の修理」は、瓦が100年たっているので
瓦の総入れ替えになる可能性が高いそうです
(今回の「平成の修理」は瓦は葺き替えだけ)

「A元号の修理」から約50年後、「B元号の修理」と、様子を見ながら
「平成の修理」と同規模の修理を「約50年毎」に繰り返して行くそうです。


そして、計算では「昭和の大修理」から約250年後(2200年くらい)に
「昭和の大修理」と同規模の「解体修理(仮称:C元号の大修理)」を行うそうです。

「C元号の大修理」の次に行われる「解体修理」ですが年数が経つ程
次の解体修理までの期間が早くなって行くそうで(7割づつ早くなる)
(「C元号の大修理」の次は、現在の計算ではC元号の約175年後)


その後は100年毎の解体修理になるそうです

8世紀後半(770 ~780年頃)に建てられたと言われている
《唐招提寺の金堂》
100年毎の解体修理、その50年後に修理 という計画で修理工事を行っています。


《姫路城》も、まだまだ先の話ですが
「100年毎の解体修理」と「50年後の修理」を交代で繰り返しながら
後世に残して行くそうです。  


2008年05月18日

姫路城平成の修理(3)

〈2009/6/1 追記:最新の修理情報は【姫路城修理情報 一覧】コチラをご覧下さい〉

5月17日 城郭研究室で行われた
「姫路城大天守の修理説明会」へ行って参りました

何度も言われていたのが
『平成の修理に関しては「お化粧直し」です』
『昭和の大修理のように、解体修理はいたしません!!』
(平成の「大」修理
 って言われるのに....プレッシャー感じているようでございます)


『バリアフリー』見学ですが........。
車いすの方がお一人で
「平成の修理見学」に行かれるのは不可能だと言う事が解りました。

『介助者と一緒に見学に来て下さい』って事でした

「見学室のエレベータ」までは、自力で行かなければならない、そうです
そのエレベーターに乗る為には、備前丸まで行かなくてはなりません
(姫路城を見学された方に、備前丸までの道がどんなモノか聞いて下さい)
(「備前丸」と言うのは、大天守の南側にある「広場」の事です)


備前丸から撮影した大天守


現在の構造では、介助の方がご一緒でも「備前丸」までの道のりはキツいです
この事に関しては、ある程度の対策はとるそうです.......

敵の侵入を拒むように作られているのが「城」です
ほぼ昔の構造を残している「姫路城」です
それだからこそ、旧国宝であり、重文であり「世界遺産」に指定されました。

「バリアフリー見学が可能」と言われていた
「平成の修理中の姫路城」ですが...... こういった状態でございます.......。  続きを読む


2008年05月16日

姫路城平成の修理(2)

〈2009/6/1 追記:最新の修理情報は【姫路城修理情報 一覧】コチラをご覧下さい〉

現在解っている、姫路城大天守保存修理の
おおまかなスケジュールです。
年度素屋根屋根・壁屋根・壁天守登閣
'09
H21
    
    
建設
(喜斎門橋補強)
  一時
登閣不可
  
'10
H22
  
  
  
素屋根内部から
見学可
 
 
解体調査
 
 
 一時、3階以上
登閣不可
'11
H23
 
葺き替え
漆喰塗り
 
'12
H24
 
 
 
 
'13
H25
 
 
 
 
'14
H26
 
解体  一時
登閣不可
  
    
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2008年03月13日

姫路城平成の修理

〈2009/6/1 追記:最新の修理情報は【姫路城修理情報 一覧】コチラをご覧下さい〉


先日「姫路城基礎ゼミナール」で
「姫路城大天守保存修理事業基本方針(報告)H20.3.7付」
(通称:平成の大修理)
の資料を頂き、細かい説明も受けました

報道発表された内容だと『で!天守はいつ隠れるのだ!!』等
私が気になっていた事を書きます

ピカピカ一番気になるのが『天守が隠れる時期は?』ですが

「大天守」の工期は平成21年秋から26年を予定していますが
資材を運ぶ為の足場や素屋根の基礎工事等の、後に
素屋根の工事にかかる為、予想では平成22年に入った頃から、天守が隠れるそうです。
あくまでも予定ですので.....早くなったり、遅くなったりします。
姫路城の大天守を観る為に来城される方は「平成22年春」までにお越し下さい。

〈2009/4/6 追記:平成21年10月から補修工事に着手するみたいです〉
〈2009/5/25 追記:平成22年春頃から、大天守は隠れて行くそうです〉

工事期間中は見学制限もあります、大天守の華麗でダイナミックな姿は観れませんが
「修理に影響のない範囲で修理期間中も大天守は公開」しております
工事中の姫路城なんて滅多に観れません♪
バリアフリーに縁遠い姫路城ですが「大天守の修理」見学室は
車いすのご利用が可能です。
※車椅子をご利用の方は介助者とお越し下さい との事
(一般の人も、見学室への立ち入りは事前申し込みが必要 らしぃ)
(見学用エレベーターについて:入城料(大人600円)とは別に課金する方向で検討中)

皆様のご来城、お待ちしております。


あと......勘違いされている方が.....たまにいらっしゃいまして.....
「大天守」にエレベーターは付きません!!
素屋根(工事の足場に囲いと屋根が付いたヤツ)にエレベーターが付きます。
ですので、工事が終わると、エレベーターも撤去されます。


《補修工事で気になった点》等

1.工期が「3年」から「5年」に延びた理由は?
 『調査の結果、大天守の瓦の全面葺き替え(瓦のほぼ再利用可)が必要と解った為
  瓦の全面葺き替えは時間がかかる為』
 工期が延びたそうです。

2.「何故?姫路市がお金を出すの?」
 前回の「昭和の大修理」は国が工事を実施しましたが
 今回の「平成の修理」は姫路市が実施します(管理団体:文化財保護法34条の2)
 『市民の皆様にはご負担をおかけしますが
  ご理解 ご協力 よろしくお願いいたします』
 っておしゃってました

3.「概算事業費28億円の内訳は?」
 総経費内訳:素屋根工事費12億6千万円・補修工事費15億4千万円
 財源内訳 :姫路市一般財源35%・国庫補助金65%

4.「あれ?姫路城って世界遺産ですよね?ユネスコからの補助金は?」
 『ユネスコからの補助金は出ません』
 『ユネスコ世界遺産というのは「名誉職」のようなもので.....
  今回の補修に関しては一切出ません』
 っておしゃってました

5.「昭和の時のように、解体修理はしなくて良いの?」
 『建物は300年とか大丈夫なのですが...
  瓦屋根は...50年くらい毎に葺き替えが必要なんです.....』
 っておしゃってました

6.「大天守の修復作業を見れる場所って?」
 エレベーターホールから、大天守の土台になってる石垣が見えます。
 エレベーター上昇中に、修理工事中の様子が見えます。
 5層部分「見学室1」大天守の屋根が見えるところに「見学室2」が設置されます


工事内容

 壁面修理:1・2・3層部分 表面からの漆喰の修復
      4・5層部分   下地から修理
      軒先、破風、懸魚等は上塗り修理または下地から修理

 屋根修理:全面葺き替え(瓦はほぼ再利用可)
      瓦留め(釘または銅線による補強)
      目地漆喰の全面修復

 構造補強:耐震性能の向上のため、建物内部の構造補強(床組の補強ほか)
      (4・5・6層部分対象)...4・5・6階って事なのかな.......。

 仮設工事:素屋根方式
      (工事作業とは別に修理見学用スペースを設置)

 資材搬入:原則資材および機材等は「喜斎門」周辺から搬入
      作業関係者の出入り口も同様

資材の搬入等、修理工事に関する導線は「喜斎門」からとする。
「大天守」への資材搬入は「帯の櫓」をまたぐ「構台」を設置して「備前丸」へ搬入
作業への影響、安全を考慮し、工事内容、工事場所に応じて適宜見学制限を加える

だそうでございます。


《喜斎門から観た、姫路城大天守と帯の櫓》資材等の搬入口

「東門登閣口」付近にある「喜斎門跡」と記されている場所周辺で撮影しました

工事中の外観・エレベータが付いた素屋根断面図・見学室
のパースのコピー持ってるんですけど.....
掲載許可もらってないので.........m(__)m