2008年03月21日

姫路城の歴史

「第1講:姫路城の歴史(2007/7/11受講)」

中世の姫路城:小寺(黒田)氏の城

近世の姫路城:羽柴秀吉による築城  石垣・天守・市(御殿)
       池田輝政による大改修 構造物群・城下町・三左衛門堀
       本多忠政による改修  三の丸・西の丸・船場川
       (榊原忠次、本多忠国による補修)

近代の姫路城:官軍に降伏(明治元)=>存城決定=>陸軍の駐屯
       備前丸の焼失(明治15) 台所を使っていて出火したと言われてます
       明治の修理(明治18年以前と明治43年)
       昭和の大修理
       平成の修理

「おおまかな」姫路城(お城本体)の歴史は以上ですスマイル


この日のゼミでは
古文書、礎石の位置図面、姫山の柱の位置が書かれた断面図、屋敷に敷地の図面
等々のコピーが配られ......
『よくばりすぎちゃいました! 次回からは細かい内容をやっていきます』
『宿題です!姫路城 築城にたずさわった
 工夫さんの人員の仮説をたててみて下さい!』

前途多難です!!ガーン

何が困ったかと言うと
1.姫路市の土地カンが無いので「野里地区」と言われても、何処か解らない
2.「初心者コース」なのに、姫路城に関する基本的な事は省略される事が多い
 (出席者の多くが「姫路検定合格者」や「シルバーガイドさん」の為
  「そんな基本的な話は今更」っと次へ進む)
3.姫路城にかかわる人物名は「フルネームで呼ばない」(例「官兵衛」「源兵衛」)
 城主は「姫路検定」の勉強で憶えたのですが.....通称名とか、それ以外の方は憶えていなかった

助かったのは
担当の「学芸員」さんが、標準語でお話しして下さった事 くらいで(^^;

次回に向け「姫路城周辺の土地名」「人物名」は憶えよう
っと誓ったのでした。



姫路市立城郭研究室で受講した内容を「思い出しながら」書きました


《工夫さんの人員の仮説》
もこ説 姫路築城動員人数(No1)

その他の仮説
公開計算♪ その1
公開計算♪ その2
公開計算♪ その3
公開計算♪ その4  続きを読む
タグ :姫路姫路城


Posted by もこ at 00:03Comments(0)城郭研究室ネタ

2008年04月01日

縄張り・普請(石垣等)

「第2講:縄張り・普請(石垣等)(2007/8/8受講)」

1333年(元弘3):赤松円心、姫山に縄張り
1346年(貞和2):赤松貞範、姫山に城を築く
1581年(天正9):羽柴秀吉、姫路城の築城
1601年(慶長6):池田輝政、姫路城の大改修(築城とも記載されています)
1617年(元和3):本多忠政、姫路城を改修

花まる上記は「姫路観光文化字典」にも記載されています花まる

姫路城の創建
第1期
 1333「赤松円心、姫山に縄張り」(播磨鑑)
 1346「赤松貞範、姫山に城を築く」(播州諸城交替連綿之記)
 1349「小寺頼季、姫路城に置く」
第2期
 1441「山名持豊、播磨国を与えられ姫路に入る」(姫路考略記)
 1545「黒田重隆、小寺の命により姫路城へ」(黒田家譜)
第3期
 1555「上月里軒、姫路山を称名寺に売る」(正明寺文書)
 1561「姫路御構 の存在確認」(正明寺文書)
 1579「羽柴秀吉、播磨侵攻」(信長公記)
第4期
 1580「秀吉、姫路城築城」(龍野町制札)
 1609「姫路城天守完成」(池田家履歴略記、墨書銘)
 1618「西の丸造成許可」(本多家文書)
 1656「天守大柱根継、補強柱」(工事報告書3)

とされていますが、第1期に造られたとする説がある一方で

「第1期&第2期」に城が存在したことを証明する史料が見つかっていないそうです。
また「無かった」ことを証明する史料も無いそうです。

そんな中途半端な状態で「姫路市史」に記載する訳はいかないので
「姫路市史」には、史料的な裏付けが得られる第3期以降に
姫路城が創建された っと書かれているそうです。

『え?』

1545「黒田重隆、小寺の命により姫路城へ」(黒田家譜)
コレって、黒田家の史料に書かれているのに!っと思ったのですが

「黒田家以外の第三者が書いた史料が無い」為、却下だそうです。


1609「姫路城天守完成」(池田家履歴略記、墨書銘)
コレに関しては、池田家の史料に書かれていると共に
柱等に当時の工夫さんが墨書きを残しているので、採用だそうです。



ピカピカ「建物」は残っているが「史料」が残っていない「姫路城」
 史料が少ない為、推測が多いそうです。

『末裔の皆様、私は史料が見たい だけです』
っと城郭研究室の方がせつに訴えてらっしゃいました

『史料が門外不出なのは解っております
 配慮もいたします』っとおっしゃってました

もし、史料をお持ちの「姫路城主」やその関係者の末裔の方
城郭研究室の口の堅い学芸員さんを紹介いたしますので、ご一報下さい♪


この日のゼミでは
姫路城の史料が少ない事と
門外不出の本当の意味を知った日でしたワーイ

石垣ネタは長くなるので、別途書きます。
姫路市立城郭研究室で受講した内容を「思い出しながら」書きました
内容はかなりマニアックですがご了承下さいm(__)m。  続きを読む
タグ :姫路姫路城


Posted by もこ at 16:17Comments(0)城郭研究室ネタ

2008年04月21日

不戦の城、姫路城

不戦の城と言われている「姫路城」

1333年(元弘3)に「赤松円心」が姫山に縄張りをはってから
最後の城主「酒井忠邦」まで「48代(人)の姫路城主」が
争う事無く、入れ替わって行き

「太平洋戦争」時も、米軍が爆弾投下を避けたと言われている「姫路城」ですが

実は2度、戦火を逃れています


「戊辰戦争」
鳥羽伏見の戦い(1868年)の後、姫路藩は朝廷の追討をうけます
姫路藩追討は岡山藩に命じられ、龍野藩は岡山藩の応援に
赤穂・林田・安志・小野などの播磨諸藩も岡山藩の指揮下に入る事を命じられます

岡山藩は姫路城下に出兵し、討伐の命が下がった事を伝えると
姫路藩は藩をあげて恭順し翌日人質を出すことを約し、平和裏に開城することを申し出るが
翌日、岡山藩は、船場川沿いの備前門・車門・市ノ橋門に大砲をすえ
景福寺山山上の号砲を合図に4,5発城に砲撃を加えられ
姫路藩は直ちに開城し、藩家中は一斉に退場、一戦に及ばず岡山藩の接収に従いました
この時に、一部壊れたようです。


「太平洋戦争」
1941年太平洋戦争が勃発
1645年6月22日と7月3日に米軍爆撃機B29が姫路を空襲
市街地中心部は瓦礫の山と化し、西の丸・三の丸に焼夷弾が被弾
三の丸にあった中学校校舎は焼失したが、姫路城は奇跡的に残りましたが

広島城・福山城・岡山城・和歌山城・大垣城・名古屋城の天守等は焼失しました。  続きを読む


Posted by もこ at 20:03Comments(0)城郭研究室ネタ

2008年05月23日

姫路城天守工事履歴

現存大天守の工事履歴(主な修理)

1609年(慶長14):大天守完成

1626年(寛永03):初重軒に方杖追加
1656年(明暦02):心柱根継、床、支柱追補
1684年(貞享01):支柱追加(29本、地下〜4階)
1687年(貞享04):支柱(17本、1階〜5階)
         この間、3度の記録あり
1743年(寛保03):筋違、支柱追加(11本、地下〜5階)
         この間、構造補強の記録あり
1802年(享和02)
1808年(文化05):屋根の修理(~1861年)

1910年(明治43):大天守などの修理に着手(~1911年)
         初重軒崩壊、1階ひさし落下
         南東に50cm傾いていた為
         筋違挿入(地下〜6階全面)
         全189本に対し、約100本の支柱を挿入

1935年(昭和10):昭和の修理工事(~1964年)
         戦争により工事中断
1956年(昭和31):天守群解体復元工事(昭和の大修理)(~1964年)
1973年(昭和48):1階、漆喰塗替
1980年(昭和55):5階上部の一部、漆喰塗替
1981年(昭和56):5階上部の窓、漆喰塗替
1984年(昭和59):1階、漆喰塗替

1999年(平成11):小天守群、渡り櫓など国宝7棟を修理(~2004年)
2004年(平成16):台風16・18号被害による修理
2009年(平成21):大天守保存修理の為の資材搬入台等工事に着手
2010年(平成22):大天守保存修理工事に着手(大天守本体素屋根工事開始)
2014年(平成26):大天守保存修理完了  続きを読む


Posted by もこ at 15:38Comments(0)城郭研究室ネタ

2008年05月25日

お城の修理も大変!!

5月17日 城郭研究室で行われた
「姫路城大天守の修理説明会」でのお話

この日は、いつも見かける「おじいちゃま方」の他に
「昭和の大修理」にかかわった方
「平成の修理」にかかわる予定の方 もいらっしゃり
定員:180名に対して、300名以上の方が来ていたようです

「修理説明会」の後に質疑応答があったのですが

「昭和の大修理」にかかわった方が
『今回の修理では、工事関係者用のトイレが最上階にはあるのか?』
っと言う質問でした。
『素屋根があっても、天守上部は寒く、トイレが近い!!』<経験者は語る
『実は.....屋根に....』語っちゃったよ!昭和の大修理工事関係者

今回、車いすでの見学も可能な為
車いすの方が利用出来る、トイレの設置は考えていたようですが

工事関係者用の天守上部から近い場所に
トイレを設置するなんて事は頭に浮かばなかったようです。

ってな訳ですので、工期も短い事ですし
「工事関係者用のトイレ」最上階に作ってあげて下さい♪  


Posted by もこ at 00:00Comments(0)城郭研究室ネタ

2009年03月11日

姫路城の基礎知識

昨年度、姫路市立城郭研究室の「姫路城基礎ゼミナール(Aコース)」を受講した際
(第1講は2007年7月11日)

大塚さんが(私が勝手に付けたあだ名)
『時間はかかると思いますが、今回のゼミをまとめた冊子をお送りします』
っとおっしゃってたモノが今日送られて来た。

(A4  全カラー 36ページ)


手元にあったら良いな....って思っていた写真も掲載されており
・空襲に備え、黒く擬装された姫路城(白黒写真)
・明治修理以前のボロボロになっている大天守(白黒写真)等々

ギュッと凝縮された内容は、お城マニアにはたまりません♪


城郭研究室で有償頒布もしています、詳しくはコチラまで  
タグ :姫路城


Posted by もこ at 17:54Comments(1)城郭研究室ネタ